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クルーズ入門

出発カウンターにて

客船ターミナルで乗船受付をします。乗船券(チケット)を出して、乗船証(ボーディングチケット・IDカード)を受け取ります。出航時刻の2時間ぐらい前から受付けます。出航時刻ぎりぎりの飛行機便は延着の可能性があるので予約しないこと。客船は出航時刻には出発してしまいます。

ギャングウェイを通って船内へ

船内にはインフォーメーションとかレセプションと呼ばれるホテルでいうフロントがあります。乗船証を提示してキャビンの鍵をもらいます。客船により乗船証がカードキーになっているものもあります。船内放送でクレジットカードの登録受付の知らせがあったら、登録しましょう。船内での支払いは自動的にクレジットカードで決済されます。

出港セレモニー

日本船のロングクルーズなどでは、紙テープを投げ、マーチングバンドが演奏し、出港のドラが鳴り、汽笛が響きわたります。岸壁が見えるデッキには出港祝いのシャンペングラスをもった乗船客が鈴なりです。最近の外国船の場合はあまりこうしたセレモニーはやらない傾向です。時刻がくると静かに出港します。

船内新聞

キャビンに「船内新聞」が配達されます。出発日こそ当日ですが、その日の夜からは翌日のスケジュールが発表されます。イベントやショーの開始時刻やプログラムが書かれています。船内の各施設の営業時間も記載されます。また、特別な催し物がある場合や予定の変更などのメッセージもあります。オプショナルツアーの案内や申し込み方法なども発表されます。客船では「船内新聞」が情報の拠り所ですから、内容が分からない時はフロントやクルーズデスクに問い合わせましょう。▲UP

オリエンテーション

出港後、船内の説明、鍵の取り扱い、避難訓練、クルーズ・コースの特徴などの説明があります。日本人クルーが乗船している外国船では、日本人向けの説明もしてくれます。

ボート・ドリル(避難訓練)

緊急放送があったら、船内のどこにいても一度キャビンに戻り、備え付けの救命胴衣を着用し、指定された救命ボート、救命いかだ、ライフラフトなどの下に集合します。いざという時に迷うことのないようにしっかり訓練に参加しましょう。

ボート・ドリル(避難訓練)

船長主催のウェルカムパーティ

乗船翌日の夕方、船長主催のカクテルパーティが開かれる船も多いもの。船長のスピーチがありクルーが紹介されます。ドレスコードはたいていフォーマル。着飾って大人の社交の雰囲気を楽しみましょう。クルーズらしいセレモニーのはじまりです。

船長主催のウェルカムパーティ

スペシャル・ディナー

キャビンにディナーテーブルの招待状が入っていることがあります。キャプテンやパーサーなどのテーブルに着席して食事をします。クルーズが初めての人とベテランを組み合わせることもあり、お友達づくりの第一歩となります。

ドレスコードは就寝まで

ディナーが終わってもキャビンの外はパブリックスペースです。キャビンから出る時は決められたドレスコードを守りましょう。これは船内の雰囲気を調和させることがねらいなので、あまり肩苦しく考えないで、自然に振る舞えるようにしましょう。ドレスコードには、例えばオレンジの日などというのがあって、その日は何か一つオレンジ色のものを纏わなければなりません。船によっては仮装パーティの日もあって、結構楽しめます。

船長主催のウェルカムパーティ

ショーラウンジ

クルーズ客船では、さまざまに趣向を凝らしたエンターテインメントが楽しめます。新しい客船には2000人を収容できるホールを備え、本格的なラスベガス・スタイルのレビューショーが演じられたり、マジックショーなどが行われます。日本船では日本情緒を味わえる演目も並びます。客船によってはツアーにより変化するエンターテイメントが楽しめるのもクルーズの特徴です。

カジノ

大人のプレイにカジノがあります。ルーレット、ブラックジャック、スロットマシンなど本場の雰囲気が楽しめます。しかし、日本船の場合法律で禁止されているので現金を賭けることはできませんが、ゲームであっても熱くなりますよ。

メイン・バーラウンジ

一日の終わりに一杯のアクセントをつけましょう。客船オリジナルカクテルを飲むもよし、バーテンダーと仲良しになって、自分専用の記念カクテルを作ってもらったりもできます。恋人と、友人と、ご夫婦で二人の明日に乾杯。▲UP

プール

海原を快適に進む客船のデッキで日光浴をする。のんびりプールで泳ぐ。ほてった肌も冷やされ、こんなに気持ちのよいことはありません。

さて次は何を?

「船内新聞」で今日の予定は立てたでしょうか。一日のんびりするもよし、アトラクションに参加するもよし、すべてはお好み次第です。お腹が空けばスナックを食べることができるし、スポーツデッキで体を動かすこともできます。船内は広いので、じっくり探検するのもお勧めです。下船まで一度も利用しなかった施設があったなんていうことのないように。ですからクルーズは毎日が新しい発見の連続なのです。

マリン・スポーツ

ダイビング、シュノーケリング、フィッシングなどのマリン・スポーツ・ツアーは人気です。

ゴルフ・ツアー

有名ゴルフ場をめぐるツアーも人気です。

フェアウェル・ディナー

いよいよ明日がクルーズ最終日。前日は名残を惜しむイベントが目白押しです。乗船客同士も連絡先を教えあったり、次回のクルーズの相談をしたり。ディナーもとびっきり豪華。時間もたっぷりです。

チェックアウト

荷物は下船前日に船側に預けてしまいます。区間乗船で寄港地で下船する時も同じです。荷物にタグを付けルームナンバーを書いたシールをつけてキャビン前の廊下に出しておきます。翌日下船した時に岸壁で荷物を引き取ります。下船当日は、朝のうちに船内の清算をしなければなりません。一括清算は現金かトラベラーズチェックを利用します。クレジットカード登録をしておけば、請求書の金額を確かめるだけでOKです。