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クルーズ・オブ・ザ・イヤー2016

2016年12月15日(木)、東京千代田区平河町の海運クラブで「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2016」の授賞式が行われました。授賞の結果は下記の通りです。

グランプリ

コスタビクトリア古都と城下町を巡る麗しの日本海と釜山
(コスタクルーズ日本支社

 本クルーズは、日本海側における定点運航を行い、同海域をクルーズエリアとして知らしめ、日本市場では初となるインターポーティング(同一航路を複数回行うことによる複数港での乗下船)の導入により広域な市場からの集客に成功した。一泊1万円からという低料金と5泊6日という短期のクルーズを取り入れ、また、北陸新幹線が開業した金沢港からの「レイル&クルーズ」や、舞鶴港に無料駐車場を用意することで「ドライブ&クルーズ」というコンセプトによる乗りやすいクルーズも実現させた結果、新しい層の顧客を開拓し3か月で1万8千人を獲得、わが国クルーズの振興に多大に貢献したことが高く評価された。カジュアルでイタリアンスタイルの船内は不夜城のように華やかで、イベントを中心に子供から大人まで誰でも楽しめる内容を提供したことにより、ファミリーや3世代で参加する割合が非常に多くなり、新たなクルーズ顧客層の開拓に大いに寄与したことも評価された。

優秀賞

JTBクルーズ「碧彩季航」(あおいろきこう)
(株式会社JTB首都圏

邦船3隻(飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなす)をチャーターし12ヶ月の間に5本のクルーズを実施した「碧彩季航(あおいろきこう)」はまさに日本を代表するクルーズ企画と言える。JTBのオリジナル性にあふれ、 パワーを感じられる企画として高く評価された。
 季節感を5感で楽しめるよう、それぞれのクルーズにその時期ならではの「食」「イベント」「観光」を盛り込み、より独自色を打ち出していること。ロング(10日間)、ミドル(6日間)、ショート(3日間)のバリエーショ ンあるクルーズを設定することで新たな顧客開拓とリピーター化に努め、マーケット拡大に寄与していること。船のスタッフと添乗員が強力にタッグを組みチャーターならではの船内運営、オリジナルイベントに拘っている こと。各港の自治体と連携し乗客と地元双方が楽しめる寄港地イベントを企画実施することで寄港地の地域活性化に繋げたこと、などが高く評価された。

優秀賞

2016年日本一周グランドクルーズ
(郵船クルーズ株式会社

世界一周クルーズの冠が付く「飛鳥Ⅱ」が、初の「日本一周グランドクルーズ」を催行するとして話題を集め、北から南まで初夏の日本を大きくめぐるとともに、北はロシアのカムチャッキー、南は台湾の基隆にも寄港する、33日間のロングクルーズとしては高い客室消化率85%を達成したことが高く評価された。寄港地にちなんだ地産地消の食材を採用し、各地のシェフやレストランとコラボレーションするなどで「食」にもこだわりをみせ、ま た、シングルチャージに値ごろ感を出すなどに取り組んだ結果、シングル乗船者が全体の4分の1を占め、「クルーズでの一人旅」の取り込みにも成功した。

優秀賞

ウィーン・フィルと旅する 地中海クルーズ
株式会社グローバルユースビューロー

本クルーズは、ウィーン・フィル事務局と連携し「世界中の音楽ファンを集めて、100人のオーケストラと一緒にクルーズし、寄港地でコンサートを行う」という趣旨のもと、世界中の旅行会社が各国を担当するクルーズプロジェクトであり、わが国においては同社が2008年の初回から担当。船上では、毎日行われる複数の室内楽の演奏会や、寄港地のガラコンサートのためのゲネプロ(本番同様に舞台上で行う最終リハーサルのこと)を聴けるなどの貴重な体験もでき、「音楽が好き」を共通点に一体感のあるクルーズが支持され高いリピート率を誇っていることや、「ウィーン・フィルとともに旅をする」というスケール感のあるフライ&クルーズであることが高く評価された。

優秀賞

日韓5港湾都市連絡会
金沢港、京都舞鶴港、境港、博多港、釜山港

業界でも初の試みとなる日本海周遊クルーズを支援するため、寄港地となる金沢港、京都舞鶴港、境港、博多港および韓国・釜山港の各港湾管理者や港湾所在都市により、平成27年10月に設立。広域的な連携を図り、各港の受 入サービスを高いレベルで均一に提供したことや、日本海側の地方港という発着港として知名度の高くない港における集客、新たな市場を開拓するための各港独自のセミナーの開催など、様々な取り組みが高く評価された。

特別賞

神戸港

1868年に世界に向けて開港した神戸港は、2017年1月に150年を迎えるが、同市にとってクルーズは最重要施策の一つとして、積極的に推進してきており、神戸観光の魅力や世界的な観光地へのアクセスの良さ等日本のゲートポートとしての魅力の発信、入港の際の様々な歓迎イベントの実施等、乗船客へのおもてなしを街全体で実施していることは、国内外の船社から高く評価されている。更に、クルーズ客船の発着港である点を生かして、神戸港からの乗船客を増やすため、フライ&クルーズ、瀬戸内クルーズの魅力を発信するとともに、一般市民向けPR動画を作成し街頭等で放映する取り組みや、客船の大型化が進む中でも、数千人のお客様がストレスなく乗下船していただける、機能性や快適性の高いターミナル施設や熟練したオペレーションも同様に評価されている。

特別賞

マツコの知らない世界
(株式会社TBSテレビ)

 全国放送のゴールデンアワーの地上波の番組である「マツコの知らない世界」。本年7月26日の同番組で放送された「豪華客船の世界」では、日本船、外国船による日本発着クルーズやクルーズ客船の楽しみ方等をテーマに放送され、司会のマツコ・デラックスさんとクルーズ・ライターの上田寿美子さんの丁々発止の掛け合いは好感度も高く、視聴率2ケタを獲得するなど、クルーズ番組の中でも驚異的な効果をもたらし、同番組の放送後には、各クルーズ会社、旅行会社への問い合わせや申し込みが殺到。各社のサーバーがダウンするほどの反響を得たことが高く評価された。また、従来の顧客だけでなく、クルーズ初心者などの新しい層の掘り起こしにも貢献した。