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クルーズ・オブ・ザ・イヤー2012

2012年12月25日(火)、横浜港・大さん橋国際客船ターミナルに停泊中の「ぱしふぃっくびいなす」船上で「クルーズ・オブ・ザ・イヤー 2012」の授賞式が行われました。授賞の結果は下記の通りです。

グランプリ

JTB100周年特別企画チャータークルーズ
レジェンド・オブ・ザ・シーズで航く 横浜・神戸発着 済州島・上海クルーズ

(株式会社ジェイティービー)

震災後、旅行業界に逆風が吹く中、7万総トンの外国客船を全船チャーターし、割安感のある価格設定で、現役世代を含むあらゆる世代からの集客に成功した。テレビ、雑誌、新聞等への積極的な広告宣伝を展開、1700人分の客室をわずか発売1週間で完売。クルーズ未体験者が全体の66%を占めたことも特筆される。全ての面でチャンレンジングであり、かつ計算され尽くされた完成度が極めて高い企画だった。ゴールデンウイークに外国客船をチャーターするという、日本の旅行業界に新たなムーブメントを起こし、新規マーケット開拓策の一つの方向性を示したことも高く評価された。

優秀賞

クルーズのゆたか倶楽部株式会社

クルーズ専門旅行会社として老舗の同社は創業以来、数多くの全船チャータークルーズをコンスタントに実施し、わが国のクルーズマーケットの拡大に寄与してきた。コース、船内イベント、寄港地観光ともにオリジナリティー溢れる内容で、常に意欲的な商品開発と販売を展開してきた。また、世界自然遺産登録を契機に、日本各地から「ふじ丸」による小笠原クルーズを企画し、全国的な需要掘り起こしに努めてきた。こうした長年に亘る取り組みと積極果敢な「攻め」の姿勢が評価された。

優秀賞

新緑の日本一周・金環日食クルーズ
(日本クルーズ客船株式会社)

日本では25年ぶりとなった金環日食(5月21日)を洋上で観測する日本一周を企画、成功させた。乗客数は設定人数を上回った。天候に左右されるだけに、この種のクルーズはリスクの伴う商品だが、最適な観測地へ移動できる船ならではの強みを活かすと同時に、魅力的な日本一周クルーズ(コース:神戸~東京~苫小牧~酒田~萩~雲仙小浜~日向(細島)~大阪~横浜)を組み合わせることで、他社にはないユニークなネイチャリング・クルーズに仕上げた。同社は、各種のテーマクルーズや小さな港町や離島を訪れるコースを積極的に企画している。そうした取り組みが結実した絶妙のクルーズ商品となった。

特別賞

日本郵船 飛鳥Ⅱでつなぐ東北復興応援クルーズ
(日本郵船株式会社、郵船トラベル株式会社 クルーズセンター)

被災地へ実際に訪れ、乗客自身が復興応援の担い手となるよう日本郵船(旅行主催:郵船トラベル)が、「飛鳥Ⅱ」をチャーターしてアシスト。乗船時から下船まで、全て東北応援一色に染めた。船内では東北6県のPRブースを設置し、東北観光博を開催。また、東北の食材を使用した料理や飲み物を提供した。仙台でのオプショナルツアーでは、石巻及び仙台港周辺の被災地をボランティアガイドの説明を受けながら視察するツアーも企画し、多くの乗客が被災地を訪れた。売上げの一部は、「東北復興応援金」として寄付。「乗船するだけで、気負うことなく、構えることなく、応援ができる商品」づくりが評価された。

特別賞

クラブツーリズム特別企画
にっぽん丸チャータークルーズ 春の東北桜クルーズ

(クラブツーリズム株式会社 クルーズワールド旅行センター)

東日本大震災から1年後の4月に桜の東北クルーズを企画。復興へ歩みだした「大船渡」と「東北の桜」をテーマとした「復興応援クルーズ」。同社が掲げた復興支援スローガン「こころで旅を届けよう」を実践する船旅として企画。寄港地の「大船渡」のみならず、東北各県の観光活性化に貢献した。東北の芸能、文化、祭り、食をテーマに、船内でオリジナル・イベントを実施したほか、桜の植樹、乗客が綴った寄書の寄贈等、乗客と地元市民の心温まる感動的な交流が行われた。往復乗船のほか、列車と片道クルーズを組み合わせた多様な5コースを設定する等、緻密で丁寧な商品づくりも評価された。