2011年12月14日、東京都千代田区平河町の海運ビルで「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2011」授賞式が行われました。授賞の結果は下記の通りです。
グランプリ
飛鳥Ⅱ 2011年世界一周クルーズ
(郵船クルーズ株式会社)
中東各地の政情不安、アデン湾周辺の海賊問題等に伴うコース変更、東日本大震災の発生と出発直前に不運が重なったが、募集定員の7割以上を集客し、成功させた。飛鳥クルーズ20周年記念として企画した同クルーズでは、「初代・飛鳥(現アマデア)」を利用したキール運河通航、ストックホルム市庁舎でのノーベルディナーの再現等、集大成に相応しい世界一周クルーズとなった。
優秀賞
チャーター企画 「ふじ丸」で航く 初夏と秋の日本一周クルーズ
(株式会社読売旅行 クルーズ部)
東日本大震災後の自粛ムードの中、2度にわたり日本一周クルーズを実施。募集定員の9割以上を集客し、乗客のみならず寄港地の地元市民らに元気を与えた。また、寄港地も重複させず、世界遺産観光を随所に散りばめる等、秀逸の企画内容だった。
優秀賞
にっぽん丸で航く 世界自然遺産推薦地「小笠原」クルーズ
(株式会社PTS クルーズ&レジャー事業部)
小笠原の世界自然遺産登録を見込んだ先見性溢れるチャーター企画。客室もほぼ完売した。世界遺産登録により観光客が激増し、環境への悪影響が懸念される中、クルーズが環境負荷(食料、水、し尿処理等)の少ないエコロジカルな旅行形態であることをアピールした。
優秀賞
コスタクラシカで行く アジアクルーズ 済州島・上海クルーズ5日間
(株式会社エイチ・アイ・エス 九州・中国営業本部)
イタリアのクルーズ船社が運航する「コスタクラシカ」(53,000総トン)による博多港発着のカジュアルクルーズを対象に、フライ&クルーズを販売。7航海で、全国から1,000人以上を集客した。 添乗員同行、船内に専用デスクを設置する等、きめ細かい商品造りを評価。手頃な日程と料金設定がマーケットを刺激するとともに、博多港の活性化にも寄与した。
特別賞
ぱしふぃっくびいなすで行く 青森港発着 利尻・礼文チャータークルーズ4日間
(株式会社JTB東北)
東日本大震災後の厳しい環境の中で、初の青森発着クルーズを催行、成功させた。地元青森、東北各県での販売はもとより、全線開業した東北新幹線の利用と絡めた商品も販売、関東圏から多くの参加者を獲得し、レール&クルーズの魅力と可能性を証明した。また、東北マーケットの掘り起こし、クルーズ港・青森の活性化に貢献した。
特別賞
ぱしふぃっくびいなすで行く! 屋久島チャータークルーズ3日
(沖縄ツーリスト株式会社 企画本部)
地方港発着で、最も集客に成功したクルーズの一つ。沖縄発着の初めてのチャータークルーズで、参加者の殆どが沖縄県民という快挙は、沖縄のクルーズの歴史に確かな一歩を刻んだ。また、同クルーズの成功はクルーズ港・那覇の活性化に寄与、ハブ港としての発展の可能性を改めて示した。
特別賞
「ふじ丸」チャーターによる東日本大震災被災者支援活動
(株式会社商船三井、ふじ丸 乗組員一同)
東日本大震災の被災者を支援するため、4月、商船三井が「ふじ丸」をチャーターし、大船渡港、釜石港、宮古港において、新鮮な野菜を中心とした食事を提供した他、大浴場での入浴、客室の利用、映画上映、船舶公衆電話の無料開放、携帯電話の提供等のデイユースサービスを展開した。
ベスト・クルーズ・カップル
中尾彬・池波志乃夫妻
一年の半分を暮らすほど、沖縄をこよなく愛する夫婦。また、旅行に対するこだわりにも奥深いものがあり、カバンを選ぶところから旅がスタートするという。真の旅の意味と価値がわかる、まさに「クルーズの旅」をして欲しい、大人のカップルである。