郵船クルーズ、「飛鳥Ⅱ 2023年オセアニアグランドクルーズ」運航中止を発表

 郵船クルーズ(遠藤弘之社長)は、2月10日~3月21日に予定していた「飛鳥Ⅱ」(5万444トン)による「2023年オセアニアグランドクルーズ」を電気関係機器の不具合により中止すると発表した。
 本船については、昨年末に発生した運航設備の一部である電気関係機器に点検を要する事象が発生した件に関連し、現在実施している定期点検(ドック入渠)において、原因究明ならびに速力回復のための措置を講じてきた。しかしながら、本船推進システム設備メーカーを中心とした関係者との協議を重ねた結果、一定の速力内で運航することの安全性は確認されておりますものの、現時点では完全な原因特定には至っていないこと、また定期点検中には、速力回復の確証が得られないことが判明した。これらの状況を考慮した結果、お客様の安全を確保した上で長期の海外クルーズを催行することは出来ないとの判断に至り、2023年オセアニアグランドクルーズについては、運航中止を決定した。
 なお、今後の飛鳥Ⅱの運航計画につきましては現時点では未定だが、本船から当該機器を搬出し海外にて再点検を行うため、その結果が判明する予定である2月下旬から3月上旬を目途に決定することを見込んでいる。