一般社団法人日本外航客船協会（以下「当協会」）は6月30日（月）、東京平河町の海運ビルで第36回通常総会を開催し、2024年度事業報告及び収支決算、2025年度事業計画及び収支予算、役員（理事、監事）選任などについて審議を行い、いずれも原案どおり承認・決定しました。
また、通常総会後に開催した第88回理事会において、正副会長等の選任を行い、新会長に商船三井クルーズ 向井恒道代表取締役社長が、新副会長に郵船クルーズ 西島裕司代表取締役社長が選任されました（本ページ下部『日本外航客船協会 役員一覧』参照）。
総会後に開催された懇親パーティでは、向井恒道新会長が「近い将来、日本のクルーズ業界は2019年以上の活況を呈すると確信している。国土交通省の有識者検討会において『2030年までに日本のクルーズ人口を100万人に増やす』という目標設定もされた。当協会としても認知の拡大に努め、業界全体を伸長させていくことが大変重要だと認識している」「安全運航は全てに優先する。当協会としても、国土交通省をはじめ、関係各所からご指導をいただきながら安全運航のための更なる対策を進めて安全で快適なクルーズの実現を目指すとともに、公平・公正の観点からも環境整備に務めてまいりたい」と就任挨拶で抱負を述べました。
その後、来賓代表として舟本浩海事局次長から「クルーズの多様化が進む中、関係者一同で創意工夫と切磋琢磨を重ねていきたい」とご挨拶がありました。続いて、遠藤弘之前会長が、コロナ禍を振り返りつつ、中東情勢やウクライナ情勢などの国際的課題を乗り越えた先にある客船事業のさらなる発展を祈念して乾杯の音頭を取りました。乾杯の後は、参加者同士の歓談や交流が和やかに続き、懇親パーティは盛会のうちに幕を閉じました。
なお、総会で決議された2025年度事業計画では、国際定期航路運航船、外航クルーズ船の安全運航・船舶の保全に係る諸対策の推進および利用者保護の充実を図るための諸活動、また、クルーズ旅行に関するスペシャリストに活躍いただくための「クルーズアドバイザー資格認定制度」の運営、さらには旅行業界の健全な発展に寄与したクルーズ旅行商品等を表彰する「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2025」を開催することとしています。
（一社）日本外航客船協会 役員一覧 【2025年6月30日付け】
| 役職 | （改選前） | （改選後） | 備考 |
|---|---|---|---|
| 会 長 | 遠藤 弘之 郵船クルーズ（株）相談役 | 向井 恒道 商船三井クルーズ（株）社長 | 新任 |
| 副会長 | 向井 恒道 商船三井クルーズ（株）社長 | 西島 裕司 郵船クルーズ（株）社長 | 新任 |
| 理事長 | 篠原 康弘 （一社）日本船主協会 理事長 | 篠原 康弘 （一社）日本船主協会 理事長 | 重任 |
| 理 事 | 石田 裕晶 カメリアライン（株）社長 | 石田 裕晶 カメリアライン（株）社長 | 重任 |
| 理 事 | 入谷 一成 関釜フェリー（株）社長 | 入谷 一成 関釜フェリー（株）社長 | 重任 |
| 理 事 | 安藤 美和子 （株）商船三井 執行役員 ウェルビーイングライフ営業本部長 | 安藤 美和子 （株） 商船三井 執行役員 ウェルビーイングライフ営業本部長 | 重任 |
| 理 事 | 渡邊 和俊 日本郵船（株） 客船事業グループ長 | 渡邊 和俊 日本郵船（株） 客船事業グループ長 | 重任 |
| 理 事 | 伊藤 正幸 （一社）日本外航客船協会 常務理事 事務局長 | 伊藤 正幸 （一社）日本外航客船協会 常務理事 事務局長 | 重任 |
| 監 事 | 田島 弘良 （株）JTB ロイヤルロード事業部 事業部長 | 田島 弘良 （株）JTBロイヤルロード事業部 事業部長 | 重任 |
| 監 事 | 宇佐美 和里 （一社）日本船主協会 常務理事 | 宇佐美 和里 （一社）日本船主協会 常務理事 | 重任 |