日本外航客船協会 遠藤新会長挨拶(2022年6月16日)

日本外航客船協会 遠藤弘之 会長 就任挨拶

 このたび、2022年6月16日開催の通常総会後の理事会にて、日本外航客船協会の会長に就任いたしました遠藤 弘之です。会長就任に際して、皆様にご挨拶申し上げます。

 坂本前会長におかれましては、2019年より3年間にわたり会長の重責を担っていただきました。2019年においては、わが国のクルーズ人口が過去最高の35万人を超え、以降、更なる成長が期待されていたところ、2020年初頭に新型コロナウイルス感染症が発生し、とりわけクルーズ業界は未曽有の危機に直面いたしました。
 そのような中にあって、ただちに業界団体として感染第1波から3か月後の2020年5月には国土交通省海事局の、お力を借りながらJOPAガイドラインを発行し、10月には国内クルーズ船の運航再開にこぎつけることが出来ました。その後も多くの困難があり、大変な荒波の中、ここまで業界を先導して頂いたことに、この場をお借りしてあらためて御礼申し上げます。

 クルーズ業界においては、新型コロナの影響は、あまりに大きく日本船3船は運航再開をしているものの、平常運航には程遠く、海外クルーズの運航再開も早急に進めていかなくてはなりません。また、日韓定期航路については貨物輸送こそ滞りなく運航されていますが、旅客に関しては未だに再開されておらず、こちらも早期の再開を目指していかなくてはなりません。

 また、外国船社の日本クルーズも再開されておらず、クルーズに携わっておられる旅行会社、メディア、関連するすべての皆様が早期に立ち直ることが重要と考えており、一日でも早く、多くのお客様を以前のように、お迎えする日が来るべく、全力投球をしていく所存です。そのためにも国土交通省、観光庁、海上保安庁をはじめとする政府の皆様、地方自治体、港湾管理者の皆様のお力添えが必要となりますので、何卒、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症も出口戦略が語られるようになり、近い将来、日本のクルーズ業界においても以前のような、あるいは、それ以上の活況を呈すると確信しております。当協会の役目としては、皆様と共にクルーズの普及と啓蒙活動につとめ、伸長・拡大させていくことが重要だと認識しております。当協会ではクルーズ旅行商品の販売促進と市場の拡充を目的とするクルーズ・アドバイザー認定制度を通じ、多くのクルーズ・スペシャリストを育成してまいりました。当資格認定もコロナ禍で2年間にわたり休止をしておりましたが、本年より再開してまいります。資格取得者の方や旅行会社の皆様が、改めてクルーズ販売に積極的に取り組んで頂けるものと期待しており、一般消費者への情報が発信されていくと確信しております。

 あわせて、わが国でのクルーズの定着とそれを支える客船事業の振興を目指し、地道な活動ではありますが、全国各地で市民の皆様へのクルーズ説明会の実施、あるいは、旅行会社の皆様のクルーズ販売のご支援なども再開し、当協会は今後も日本のクルーズ・マーケットの発展に尽力して参りたいと考えております。

 最後になりましたが、一番大切なことは安全運航であることは論を待ちません。当協会としては国土交通省にご指導いただきながら、更なる安全対策をすすめ、より安全で快適なクルーズの実現を目指すと同時に、公平公正の観点から日本のクルーズ・マーケットと会員各社が着実に成長できるような環境整備にも注力してまいりたいと思います。

 引き続き、皆様方のご指導、ご支援を賜れば幸甚です。宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございました。

                                               

 (一社)日本外航客船協会 会長 遠藤 弘之
  郵船クルーズ株式会社 代表取締役社長